当社では古くても壊れにくく、メンテナンスが容易な機材・車両を多数取り揃えることで様々な条件の現場に対応しています。 機械は例え古く小さくても、有り無しでは作業量に大きく影響します。迅速な作業には機械の使用が不可欠です。
当社は山間部で施業されている大規模な林業の伐出作業に対応した機材ではなく、都市近郊や農村部での伐出作業を主体とした特殊伐採・大木伐採に特化した機材となっています。
レンタル機械や車両は手配する・借りに行く・返す手間が増え、契約期間、雨天中止時の保障料請求、業種柄な車両へのキズ付けや荷台破損の修理代請求等で思わぬ出費や手間が掛かるため、基本的に自社保有しています。
当社の車両は伐採事業以外でも使用しているため、急な使用や代車、積載量規制や車体寸法に応じた車両運用上、様々な車両が有ると依頼を受ける上で有利です。
車両
当社の車両は全て、高価な林業専用設計の車両ではなく完成車や他業種にも流用できる一般的な車両をベースとしています。林業用の車両は非常にハードな使用をする機会が多いので、耐えうる車両を採用のうえで後載せの木材スタンション等を独自に架装して使用しています。
当社に重機運搬車が多い理由には、重機を積載するために新規架装時よりボディーには様々な補強や造り自体に鋼材が多用されているので木材運搬に耐えうる構造となっています。また、現場への道路事情も様々なため、ほぼ全ての車両で安全な重機運搬と木材運搬が可能であることは当社が作業していくうえで非常に重要です。
車両本体も林業での使用を想定し、未舗装地や軟弱地、山間部の勾配地での高積載・高負荷運転に対応するように大排気量エンジン車のみを採用しています。林業の世界では近年の厳しい排出ガス規制に対応したハイギア小排気量ターボエンジンは耐久性に乏しく、軟弱地や勾配地での高荷重用途には非常に不向きなため当社では採用しません。
当社関連車両のナンバープレートは基本的に「10」を取得しています。「10」という数字は当社創業者の親・増岡藤吉の「藤」(とう→十→10)が由来で、屋号マーク「ヤマト」の「ト」も藤吉の頭文字が由来であり、電話が引かれた際には電話番号「金子村の10番」を取得するなど創業当時より「10」という数字は敬意ある数字とされています。今日においては車のナンバーに「10」を冠し、昔からの慣習を現代でも受け継いでいます。
原木専用運搬車(平ボデー+木材ステッキ)
原木の運搬に特化することを目的にショートホイールベース化・高積載量確保した車両。
狭い現場からの大木搬出に向いており、当社伐採材搬出のほかに同業者間の大径材搬出も依頼されます。
重機運搬車兼原木運搬車(3段セルフクレーン)
重機や車両系機械の運搬を主として、ステッキを積載することで原木の輸送にも対応した車両。
狭い現場への搬出入、クレーン作業、長距離運搬を想定した車両構造としています。常時、鳥居後部にステッキまたはアルミブリッジを搭載しているため、場合に応じた車両運用が可能です。
重機運搬車兼原木運搬車(テールスロープヒップリフター)
都市部の狭い現場への重機運搬を主として、帰り荷として原木の運搬も兼ねる車両。
油圧システム等の架装が無い分高積載量と長い荷台長が確保されており、原木専用運搬車が進入できない場所からの長尺材や大径木の搬出をカバーしています。
重機運搬車兼原木運搬車(5段セルフクレーン)
製材製品の配送やクレーン作業を主として、カゴを付けることで高所作業車としても使用できる車両。
都市部の狭い現場への小型重機や鉄板の運搬出入のほか、原木の運搬等多用途に使用します。
発生材運搬車(小型ダンプ)
枝葉やチップ等の発生材運搬を主として、簡易チャンネルを積載することで原木も運搬できる車両。
木枠と支柱は簡単に取り外し可能な設計となっているので、発生材の他に土砂や丸太、資材等の運搬も可能です。
原木運搬車兼4段クレーン車
兼業作業員として当社で勤務している人の自前の車両。
原木や鉄板の大量輸送時の代車やクレーン作業の際に、当社へ持ち込みしてもらっています。
チェーンソー
当社のエンジンチェーンソーはドイツ・スチール製を多用していますが、スチール製では対応できない一部のクラスは他社製チェーンソーを使用しています。
スチール製は他社製と比べてエンジンのかかりが良い、始動(チョーク)と停止操作がレバー1つ、メンテナンスや分解が容易、頑丈で古くても使える(壊れない)ことが利点(当社の採用理由)です。
ハスクバーナ製チェーンソー(268XP:67cc)
当社製材工場に眠っていたものをレストアしました。
スチールの同クラスチェーンソー038AVSEQ(=67cc)よりも軽量・高出力なので、大木の胴切に重宝します。
70cmのライトバーを装備。
重機
ウッドチッパー
共立(大橋)製チッパーシュレッダー。ガソリンエンジンの中では最強クラスの機械で、最大処理径15㎝までの木質材をチップ化することができます。以前当社で使用していたものより小型かつ処理能力が大幅に向上し、現場への随行性が高くなりました。(以前保有の機械はサイズ・重量的に3t車以上の回送車でないと運べませんでしたが、この機械はサイズ的には軽トラの荷台内に十分収まるほどコンパクトです。)
その他機材
そのほかに人力伐採用機材、空師木登り樹上作業用装備等の特殊伐採用の機材も取り揃えています。
そのほか、鉄板(1.5×6m、1.5×3m、1.5×1.5m、1.2×2.4m)も数多く揃えてあり、不整地での伐採にも対応。個人様の現場ではリースに頼らない作業が可能であり、お客様への機械代の負担が少なく作業を進めることができます。また、使用する機材を自社保有することで制約なく、雨天延期や当社およびお客様の都合の良い日時に伐採を行うことができます。