施工事例

埼玉県入間市 屋敷裏山林内のカシ風倒折損木等の伐採(後編)

平成30年11月11、13~17日実施

地元入間市でのカシ風倒折損木等伐採の続き記事です。

前半の3日間で主に枝下ろしをして、後半の3日間で胴木伐採と搬出作業に取り掛かりました。

15日は午前中に東側の残ったヒノキとスギの小径木を全木状態で吊り伐りし、午後は風倒折損カシの胴木伐採搬出から作業を開始しました。

クレーンで胴木を吊り伐りする場合、2m材で胴切しても作業能力上吊り伐りできないので一旦伐倒してから搬出することにしました。

ウインチ用ワイヤ掛けのためにカシへ登ったところ、折れた付近から以前落雷に遭った跡が見つかり、このカシは幹の繊維が弱っていたところに暴風で煽られたことで折れたことが判明しました。

カシは繊維が堅く強いため、幹が折れることは少なくて根上りになる風倒木になることが多いですが、幹に異常が無い限り折れることは今までの経験からあまりありませんでした。

カシは斜面上に立っており、斜面下には母屋が建っているため等高線上に倒すと転がり落ちる可能性があったので、上山側の丁度枝の落下で破損したフェンスの区間内にまずは伐倒しました。

伐倒後は元木を2m、2番玉を3m材へ玉切して、安全圏位置からクレーンで吊り出しました。重量は元木2m材で1.2t、2番玉3m材で1.3tもあってクレーンの性能上ギリギリで吊り出すことができました。

次に東側のカシの4番玉と3番玉を胴切して吊り伐り、目通りが220cmもあるため元木と2番玉は先程と同様に作業性能上吊り伐りできないので、伐倒してから両者4mに玉切して吊り出しました。

16日は朝初めにクレーンを移動して西側のケヤキ2本の胴木伐採から開始しました。

ケヤキ伐採後、山林西側のカシ4本を伐採する前に周辺にあったヒノキ小径木数本を先に伐採し、午後よりカシの伐採に取り掛かり4本とも3番玉から上を胴切しました。

西側のカシは枝下10mもある良いカシで、注文材を採るために元木と2番玉を5m材で搬出する必要があることから、胴切位置を間違えないように4本とも採寸して胴切しました。

最遠部のカシは作業能力上元木と2番玉を5m材で胴切できないため、これも前者の2本と同様に山林内へ伐倒してから玉切して吊り出しました。

この他にもう1本のカシを5m材で伐採し、荷下ろし場の都合上積込みしてカシ2本残しの状態で作業を終了しました。

最終日には残りの2本のカシを早急に伐採し、追加依頼されていた隣人様の敷地から依頼人様の敷地へ越境していたカシの枝下ろしをしてクレーン作業を終了しました。

初日から最終日まで拡張したままのクレーンのジブをここで格納して搬出し、余った時間でカシの落下枝で潰したり倒れたりした県営団地敷地内の竹を伐採しました。

クレーンの作業能力が最初の打ち合わせ時よりも300kg以上多く確保できたことで、伐採材のほとんどを4m以上の長さで吊り出すことができました。

6日間でトラック合計6台分の伐採材を無償で搬出及び引取し、依頼人様の希望通りに伐採材は2m材以下の廃棄物にはならずにパルプ材等へ再利用することが可能となりました。

この現場を終了して、台風24号通過後にご依頼いただいた大径の風倒木関連の伐採作業が一通り終了しました。

今後は台風通過前後にご依頼いただいた通常の伐採や、来年の台風に備えて伐採したいというご依頼に順次対応していきます。

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目通り240cm風倒折損カシ伐倒

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目通り240cm風倒折損カシ伐倒後

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東側目通り220cmカシ伐倒

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カシ大径伐採材(15日伐採分)

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西側カシ5m材胴切

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西側最遠部カシ伐倒

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最遠部カシ5m材玉切

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西側カシ8m材吊り出し

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カシ5m材等伐採材(16日伐採分)

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施工後