平成30年5月22日実施
三芳町の建設会社様より、同町内の個人様屋敷内にある目通り240cmのカシの伐採の依頼がありました。
カシの傍に建っている倉庫を改装するにあたり、カシも同時に伐採するとのことで一連の工事の一環として作業が決定しました。
10年近く前に一度枝下ろしを実施しており、以前の伐採木口から細枝が多数生えている状態でした。
当初は改装工事着工前に伐採を行う予定でしたが都合が付かず、改装がほぼ完了しているタイミングでの施工となりました。
伐採には12tクレーンを搬入し、まずは倉庫と植え込みの間にある狭い通路にクレーンを設置して、倉庫の中にクレーンのアウトリガーを張り出しました。
枝を吊るために倉庫屋根の干渉とアウトリガーの張り出しを考慮して最短距離に設置しても、クレーンとカシとの距離は約16m離れていたので、枝を大きい状態で吊ることはできませんでした。
また、植え込み側の右前アウトリガーは全拡張できていないので、吊り荷は全て倉庫の上を通過することになりました。
以前に枝下ろししているので細枝が多く、吊り上げ時のバランスを考慮すると枝を大きく吊り伐れず、吊り伐り回数が通常の立木に比べても多くなりました。
その代わりに以前の枝下ろしが強剪定のため、当時残した太枝が短いので玉掛が手で届く範囲で十分な枝が多く、その点容易な作業となりました。
11時過ぎには全ての枝を伐り終え、胴木を吊るためにカシのすぐ傍までクレーンを移動して午後より胴木の伐採を開始しました。
クレーンが胴木に接近しているので全幹状態でも吊り伐れるだけの能力を確保していましたが、全幹を吊り倒せるスペースがないので胴切して2分割にしました。
元木の利用を考慮して4.6m材が採れるように計測して2番玉を胴切し、そのあと元木を吊り倒しました。
時期的に早いせいか水分が少なく、元木の重量が2.1tで2番玉を含めた全幹重量が3.9tと大きさの割には軽い状態でした。
依頼人様より2番玉の末口側1m分で薪割り台用の50cmタンコロが2個欲しいとのことで、伐採後に伐り落として差し上げました。
胴木類と枝葉をそれぞれ1台ずつのトラックに全て積みきり、14時半頃に全作業を終了しました。