施工事例

埼玉県さいたま市桜区 古墳墳丘上の樹木の伐採(2)

平成29年10月26日実施

さいたま市桜区での古墳の樹木伐採の続き記事です。

昨日が雨のため1日作業を延期して、本日2日目の作業はいつもお世話になっている空師さんに協力を依頼し、伐採班と片付破砕班に分けて2日分の作業を1日で施工することにしました。

駐車場借用期間の都合や住宅街という環境から、近隣への迷惑を最小限にするための工期短縮手法として、今回も2組施工を取り入れました。

伐採初日には13tクレーンで駐車場(墳丘手前)側の立木の伐採を全て完了しており、残存木は全て墳丘奥側であったので本日は25tクレーンを搬入しました。

残存木5本の内訳はケヤキ大小2本、シュリザクラ大小2本、コナラ1本で、それ以外は全て初日に伐採を完了していました。

残存木の直下及び周辺には障害物が無く、隣接する住宅との距離があったので、基本的には吊り伐りせずに枝や太枝は伐り落とすことにしました。

枝切り作業に並行して墳丘の反対側では枝葉のチップ化作業も同時に開始し、初日の最後に伐採したクヌギの枝葉から取り掛かりました。

枝払いをした箇所毎に積み上げられている枝葉を、チッパーを移動しつつ次々に破砕していきました。

伐り落とした枝は移動したり運んだりせず、チッパーへ直接投入できる大きさまでに伐採班が適宜切断して積み上げ、その後片付班が後を追うようにチッパーを移動し横付けして破砕しました。

初日に伐採した枝葉もあるため、伐採班が別の作業で枝切りをしていなくても、片付班の手が止まることなく破砕作業は進みました。

チップ破砕物の散布は雑草対策に効果があるので、墳丘部以外の特に緩傾斜地へ数センチの厚さで散布しました。

伐採木とクレーンとの距離がどれも15mを超えており、枝を全て伐り落としたあと胴木は5本とも伐倒してその場で造材し、短幹状態で吊り出しました。

今回、クレーンは主に伐採材の吊り出しとトラックへの積込みに使用し、墳丘部を超える作業が多かったのでジブも拡張しました。

本日は搬出用のトラックを2台用意して1台目は主にナラとサクラ材で満載、もう1台にはケヤキ材を積込み、ナラとサクラとケヤキの細材(パルプ材)は後日片付時に搬出することにしました。

作業を見物に来られた多数の近隣住民の方々には騒音のお詫びをしましたが、皆さまが伐採の進行に非常に協力的で不満を口にする人はいないどころか、伐ってもらって非常にありがたいとの声を多数いただきました。

伐採木の枝に洗濯用ハンガーで作られたカラスの巣が2つ見つかり、初日にはカラスの姿が見られたものの2日目にはその姿を見ることはありませんでした。

最後に、墳丘保護のためにツバキ、シュロ、アオキ等の低木と草本類を残し、ムクノキやクスノキの萌芽を除去、ナラ類の切株をさらに低く伐り直して萌芽しにくいようにしました。

伐採3日目は当社のみの作業で、残った枝葉の破砕、パルプ材の搬出、重機等の撤収をして3日間で伐採搬出~片付破砕の全工程を終了する予定です。

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伐採2日目の伐採木

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シュリザクラ(大)枝切り

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チップ化作業(マンション側クヌギ枝葉)

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チップ化作業(住宅側ケヤキ枝葉)

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ケヤキ(大)伐倒作業

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ケヤキ(大)伐倒の瞬間

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シュリザクラ(大)伐倒の瞬間

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ケヤキ(小)伐倒作業

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ケヤキ伐採材

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施工後(3日目作業終了後撮影)