平成29年2月20日実施
地元近所の土建屋さんより、すぐ近所の個人様屋敷内にある目通り8尺、樹高約25mのメタセコイアの伐採の依頼がありました。
木が大きくなってしまい秋の落葉で近隣よりクレームが出ていたようで、その他色々な事情が重なってこの度伐採することになりました。
近くの道を走っていてわかるほど樹高が高くなっており、大きくなってしまったことからなかなか伐れずにいたそうです。
当社と現場は直線距離で約400m離れていますが、樹高が高いので当社の前から木の上部を見ることができていました。
木の近くには木製の門や塀、電線電柱があり、さらには樹高が高いので庭へ伐り倒したり、高所作業車を使ったりすることができませんでした。
現場状況から13tクレーンが搬入の限界で、予算の関係から土建屋さんの8tラフタークレーンを使って欲しいという条件付きでした。
作業するにあたり近隣の方々の了承を得て、クレーンを木まで再接近できる砂利道上に設置しました。
8tクレーンのため揚程が低く、6段目のジブを伸ばしても木の梢端を超えることができませんでした。
梢端部を伐り下ろす際、荷を吊り上げることができないので玉掛を工夫して伐り落とす要領で伐採しました。
針葉樹なので大きく枝下ろしはせずに梢端を6番玉として約6mで、5番玉~元木は3~3.5mの間で胴切して伐り下ろしました。
木に近い位置まで接近できたことから、揚程を除いてメタセコイアでは十分な吊り上げ能力を確保することができ、枝付きでも3m以上で胴切することができました。
ラフタークレーンの特性を生かして電柱のアンカー線を回避することができ、吊り伐り時・荷下ろし時ともに大きな支障もなく作業ができました。
メタセコイア伐採後、道から約12m離れた庭の中にある樹高約18mのダイオウマツの剪定を追加依頼されました。
クレーンを塀ギリギリまで接近させて樹高分の揚程を確保し、上に伸びた枝を数本伐り下ろして樹高15m弱まで伐り詰めました。
枝葉は当社で処分せず、胴木は引き取って欲しいとのことでしたので、土建屋さんの4tダンプで当社貯木場へ運んでもらいました。