令和2年12月10、11日実施
所沢市にお住まいのお客様より、自宅屋敷内にあるケヤキ1本とカシ1本の枝下ろしの依頼がありました。
2年前の台風で母屋の裏にあるカシが幹中段で折れたことや新興住宅地への落葉に対する配慮から、大きな被害が出る前に対策したいとのことでした。
特にケヤキは電線のすぐ脇に立っており、枝上部は電線の上を越えて道路上へ伸び、敷地側の枝は井戸の水屋の上に大きく被っていて、枯れ枝が落ちた際は多少なりとも損害が出てしまう状況でした。
当初は根元からの伐採を予定していましたが、依頼人様の諸事情により伐採を見合わせて一旦枝下ろしに変更し、根元からの伐採は時期を空けてから施工する予定となりました。
このため施工予定のケヤキとカシの枝下ろしは1日では施工できず、2日間では時間が余ってしまうので、母屋裏のカシで屋根に被っている枝も同時に剪定することにしました。
現場への道路が狭いため母屋裏のカシの枝下ろしには16tクレーンを搬入し、ジブ拡張して作業するものの揚程が足りないと予測されるので、今回は母屋側の枝を可能な範囲での剪定としました。
伐採発生材のうち太枝は当社で搬出し、チップ化可能な枝葉は粉砕のうえで敷地内に散布してもよいことになっていました。
初日着工予定のケヤキとカシは13tクレーンでの作業が可能でしたが、クレーン屋さんの配車状況と2日目の作業で16tクレーンが必要になることから、両日とも16tクレーンが配車されました。
着工時よりジブを拡張し、16tクレーンでの作業となったことで作業能力を十分に確保できたことから枝を大きく吊り伐ることが可能となりました。
午前までにケヤキの枝下ろしを終了し、午後はチップ作業や太枝の積込等を行いながらカシの枝下ろしにも取り掛かり、15時までに半分程度まで枝下ろしが完了しました。
初日の樹上作業はここまでとして、発生材のチップ化や太枝薪材の積込をして作業を終了しました。
2日目はカシの枝下ろしの続きより作業を再開して10時までに所定の作業を完了し、それ以降は可能な範囲の作業として母屋裏のカシ3本のうち、屋根の上に伸びた枝の剪定作業に取り掛かりました。
3本のうち2本で揚程を確保できない枝が予想よりも多くあったので、非常に手間取って樹上作業が終了したのが16時となっていました。
そこからの追加作業として植木の剪定等、チップ作業、積込作業、清掃作業が重なり、全ての作業が終了して現場を撤収したのは18時となっていました。
敷地内の作業場所は決して広くなく、常口は16tクレーンの進入がいいところで3t級ロング車の進入はかなりギリギリな状況でした。
吊り下ろした枝は枝払いした後、定期的に搬出しないと作業場所が狭くなってしまうような場所であったので、チップ化に協力いただけたことで費用面や工期の圧縮をすることができました。
また、チップ化した粉砕物は依頼人様の空地へダンプで運搬集積できたことで、場外遠方へ運搬する時間と人員を消費せずに作業を完了しました。