平成31年2月15日実施
富士見市の方の紹介により、同市内の造園業者様からふじみ野市内にある空き家の裏にあるヒマラヤ杉、ヒノキ大小2本、サワラ、コブシの合計5本の伐採の依頼がありました。
昨年の台風24号で敷地内の植木が倒木となり、当該の5本は台風24号による被害が無かったものの今後の台風を考慮して伐採したいとのことでした。
当初、造園業者様からは立木は家の裏にあるためクレーンが使えないとのことでご依頼をいただきましたが、当社で調査したところ25tクレーンを搬入してジブ拡張すれば作業可能であることが判明しました。
家を跨いでクレーンから25m以上離れている位置の立木を吊り伐りするため、クレーンの作業能力以内で吊り上がるように計算しつつ可能な限り幹は4m材を採るように伐採する必要がありました。
伐採発生材のうち枝葉は造園業者様が処分し、幹は可能な限り当社で引き取って欲しいとのことであったことから、最低3m以上で吊り下ろすようにしました。
ヒマラヤ杉の目通りは155cmで樹高約18m、コブシは目通り165cmであったので25tクレーンのジブ拡張状態では4m材での吊り伐りはなんとか可能ではないかと予想していました。
クレーンは昨日まで当社が三芳町で使用していた車が配車されていたので昨日のうちに現場より回送して設置し、ジブ拡張までして朝すぐに作業が開始できるようにしておきました。
現場内に25tクレーンは問題なく搬入できるものの設置すると作業スペースが狭くなり、現場内にトラックを停め置く余裕が無かったので隣人様の庭へトラック2台を駐車させていただくことができました。
クレーンはジブのみでも伐採木に届いていましたが、2段にした方が作業能力は約200kg増えることから当日朝に伸長して作業を開始しました。
まずは枝の中で一番重いことを予想していたヒマラヤ杉の梢端部を吊り伐りし、地上12m付近の二又から大きめに伐り離しても問題なく吊り上がりました。
これ以上大きな梢端部や枝が他には無いため、ヒマラヤ杉の他の枝やヒノキとサワラの梢端部は全く問題なく吊る伐ることが可能でした。
ヒマラヤ杉の二又から上の枝を吊り伐りした後は、サワラ、ヒノキ、コブシの順で枝下ろしをして全て胴木のみの状態にしました。
ヒノキの小径木1本は他の伐採木の梢端部とほぼ同じ大きさであったため、全木で吊り伐りして吊り出しました。
ヒマラヤ杉以外の元木は枝下ろしと同時に高さ4~5mまで詰めていたので、そのままの状態で問題なく吊り伐りすることができました。
コブシのみ太く、胴木を長めに残していたのでヒマラヤ杉の梢端部より重いことが分かっていましたが、ジブ2段拡張のお陰でギリギリ吊り伐りました。
昼の時点でヒマラヤ杉の幹が約12mの高さで立っている以外は、他全ての伐採を終了しました。
午後は残ったヒマラヤ杉の胴木を3分割に胴切して吊り出し、当社で引き取る伐採材を積込んで作業を終了しました。