施工事例

埼玉県さいたま市桜区 屋敷内のカシ等5本の伐採

令和2年5月7~9日実施

富士見市の造園業者様より、さいたま市内にお住まいのお客様の屋敷内にある目通り230㎝のカシを含むカシ3本、ムク1本、ケヤキ1本の伐採の依頼がありました。

普段より庭の手入れをしている造園業者様のお客様のお宅で、3月には伐り倒せないスギ4本を当社が人力で伐採しており、その際の現調時からカシ伐採の話が出ていました。

スギは台風での倒木対策として伐採してカシも可能であれば伐採したいとのことでしたが、納屋の裏にあってクレーンがまともに使えないとのことで当初は保留になっていました。

住宅街のため周辺の道路や常口の通路も狭く、庭の中で直角に通路が曲がっているので造園業者様の標準ロングの3tユニックが何とか入れるとの状況でした。

スギ伐採の際にカシ伐採の話が出たところで改めて通路幅や距離を測定した結果、ミニラフターの進入は可能でクレーン設置位置から伐採木へのアプローチも何とか可能でした。

依頼人様は高齢で動かせないような太枝や伐採材は搬出して欲しいとのことで、この太いカシの幹をゴミにせず材として納屋の裏から搬出する必要がありました。

この結果、ミニラフターしか使えない状況で相当厳しい作業になると予想しつつ、伐採して搬出することを快く引き受けました。

伐採には13tクレーンを手配し、7日は通路のアスファルトや芝の上にプラシキを敷いてクレーンを搬入して、ジブ2段拡張して作業を開始しました。

まずはメインの目通り230㎝カシの枝下ろしに取り掛かり、9時前から始めて昼までに枝はほとんど伐り下ろしました。

クレーン設置側の庭は車両が入っていて狭いので枝は全て納屋の裏へ吊り下ろし、廃棄する発生材は隣接する狭い道路からダンプを横付けして積込しました。

午後は他のカシ1本とムク1本の枝を伐り下ろし、持ち帰る伐採材を用意するために目通り230㎝カシの残した太枝と3~4番玉を伐採して当社のダンプに積んで初日の作業を終了しました。

13tクレーンとダンプを屋敷内へ搬入した状況を考慮した結果、3t車ベースのワイド超ロング車でもハンドルを何回か切り返せば通路には進入できると見て、胴木の搬出方法を変更しました。

2日目以降の配車を変更して搬出車両を当初予定のダンプから回送車へ乗り換え、8日は人数の関係から初日に枝を伐り下ろしたカシ2本とムク1本の胴木伐採と搬出を主にすることにしました。

昨日の見立て通りに回送車は3回の切り返しでギリギリに敷地内へ進入し、これにより伐採材を4mで搬出することが可能となりました。

初日は敢えて胴木を伐採せずに残しておいたので搬出車両に合わせる形で造材することが可能となり、当初は2~3mに造材してダンプで搬出する予定が4m材での造材となりました。

胴木は吊り伐りすることができる重量では到底ないので、一旦伐倒してから4mに造材して納屋の裏から引き摺り出す準備をしました。

4m材のカシ大径材を納屋の裏からの搬出する分、ミニラフターだけの作業能力では不十分なので、チルホール等で木寄せや補助曳きをしてクレーンで持ち上がる位置まで引き寄せました。

他のカシ1本とムクも同様に伐倒してからクレーンで引き摺り出して、8日の伐採材は2台に分けて当日中に搬出も完了しました。

9日は残った母屋に近いカシとケヤキを伐採し、障害物が多くてクレーンとの距離が長いので枝下ろし後は伐倒してクレーンとチルホールで引き寄せて吊り出しました。

午前中には所定の作業が終了し、午後は造園業者様と発生材の積込やそのほか植木の芯止めや剪定を手伝って全作業を終了しました。

発生材搬出処分は造園業者様側で行っていただくことになっており、当社では全ての幹材と一部の太枝材を無償で引き取りました。

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伐採木

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枝吊り伐り①

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枝吊り伐り②

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枝吊り伐り③

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太枝吊り伐り

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4番玉胴切

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3番玉胴切

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胴木伐倒