令和3年5月8実施
狭山市のお客様より、自宅敷地内の小さな庭にあるブナ5本の伐採の依頼がありました。
4月中旬に依頼人様の畑の隣地でカシを伐採していたところ、お客様ご自身の木も見て伐採の見積して欲しいと声を掛けていただきました。
依頼人様も高齢になりつつあり、40年位前に山形から苗を取り寄せてご自身で植えたものの、いつかは処分しなくてはならないと思っていたところとのことでした。
伐採木は住宅街の中にある一軒家の小さな庭先にあって根元の直径はどれも20㎝台後半と太くはなく、2つの株が根元から2本で1株と3本で1株の計5本の立木になっていました。
周囲は全て住宅とその塀に囲まれており、簡単に切り倒すことやクレーンを使用することができない状況で、伐採材は全て搬出処分して欲しいとのことでした。
ブナの他に枯れた植木等数本も伐採処分を検討されていましたが、それらは細い低木だったことや費用を抑えたいとのことから依頼人様が伐採して市の可燃ゴミに排出するとのことでした。
以前よりブナもご自身で手入れされており、細枝等もご自身でできる範囲は事前に剪定して廃棄してありました。
当社はブナの幹5本だけの伐採と伐採材の搬出ということで作業を開始しました。
当初は全て断幹で伐採して基本的には廃棄する予定でしたが、薪の販売側で偶然にもブナの薪材が欲しいというお客様が居られたので、使えそうな部位は2m材で伐採してなんとか搬出するようにしました。
幹上部は節が多く、虫食いが激しい状況でしたので無償頒布用の薪材として40㎝程度に断幹して伐り落し、使えそうな部分は1m~2mで吊るし伐りました。
伐採発生材は木のある庭から狭い通路を通ってカーポートまで一時的に集材し、伐採作業が全て終了してから2m材は軽トラへ、短幹薪材や枝葉はダンプに積み込むようにしました。
依頼人様の家の前には1台しか車両を仮置くことができないので、4月にカシを伐採したお客様の敷地の一部をお借りして作業中は持込車両を駐車させていただきました。
今後、切り株から萌芽されると困るとのことで水栓パン等周囲の障害物を取り除き、巻き込みの石にチェーンソーがヒットしながらも可能な限り低く伐って作業を終了しました。